Parcなのかしら

André Citroën Parkに行った。Patrick Bergerさんらの作品。キレイ。ランドスケープしてるぞって感じ。感じたのは「公園」というより「庭園」ではないか、、、と。ほんと作品という感じさえした。おそらくここは無から創り出してるのだと思う。sa-sa氏が言っていたように

「自然発生的にできたものってすごくいい。
 例えば、それこそ、集落的なものとか、
 まあ言っちゃえば、路地とか。
 自然も。
 ランドスケープだって、自然発生的にできたものに対して、
 ある一定のものを付加して、美しさを強調したり、可視化したり、
 っていうような付加する事での良さはあっても、人工的に一から作り出す幾何学的なものに
 美しさを感じる事は珍しい。」

まさにこれか。美しさは感じることはあると思うけど、衝撃というか感動することが出来るのは珍しいと思う。ということで、そんなに感動という感動はなかったけど、やっぱ、メチャクチャ広大な敷地を与えられて「公園つくってー」って言われたら大変だろうなぁ。その広大な敷地をそう簡単にはうまく使いこなせないでしょう。特に機能といった機能はないし。で、シトロエン公園ではエリアを細かく分割してデザインしてました。いくつもの違った雰囲気のエリアが集合してこの公園を構成していた。そういう意味で楽しめるけど、それがまた「庭園」っぽくしてるのかも。あと、「たまるれる場」というのを感じられなかったのも原因の1つかも知れない。座れる場所はたくさんあるけど、なんか、そっから風景を楽しむってな感じになっちゃってる。というか、そういうねらいなのかも知れない。「公園」としては演出されすぎだと思う。と、わたくし的にはちょっとネガティブな感じですが、夏はもの凄い人でにぎわっているそうです。訪れた時期が時期だけに、人がいなくよけいこんな風に思ってしまいました。


あと、ガラスの箱(大小)があるんだけど、中は植物園とかイベント会場っぽい。イベントはやってなかったけど、なんか作ってた。中は暖かそうだなぁ〜。しかしこのガラスがまた汚かった。植物たちはもの凄くメンテナンスされてるのに、なぜガラスは洗わないのか、、、。で、ふと思ったのが、ガラスってのはキレイにしてれば、ずーっと初期状態を保つ。コンクリとかはメンテってても味が出てきて、変わっていく。ん〜。

とりあえず、ここでは「景色・エレメントの切り取り」とか沢山の種類の植物とか置物みたいなダック等を見れて楽しかった。寒かったけど。

園内を歩きながら「公園」と「庭園」って、、、って考えてたけど、庭園は「見せて頂いてる」感が強い。これだと、「親しみ」ってのがなかなか生まれにくそう。なんか「持ち主がいる」ってイメージが強いから。でもやっぱ「親しみ」って公共の場としてはなきゃならない。使われていく上で重要。そのモノ自体にとっても重要。でも、どうしたらこれが生まれてくるのか、、、記憶や思い出でではないそれを探りたい。

あと、なぜかロンドンでもそうだけど、公園がまちに対して別空間。敷地境界がはっきりしてるし、入場ってな感じ。そういう空間に需要があるのか。自分的にはもっと都市に繋がった場の方がいいと思うんだけど。それが「公園」なんだと思う。

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