CATEGORY "Paris" ARCHIVE

これはParisの北駅のホーム。皆さん時刻表を見ながら、まだかまだかと自分の電車を待っています。で、人が固まってる場所が点々とあることに気づいた。なんだろぅと思い近づくと、ヒーター棒に皆さんまとわりついていました。ほぉ〜、こんなのがあるんだぁ。面白い国だわ。

でも、ここでふとよぎったのが灰皿。似てる。一点に集中して人が集まるシーン。sa-sa氏とよく話していたのですが、タバコってスゴイ利点がある。それは「出会い」です。出会い系です。というのも皆さんご存じのように、昨今、喫煙者はクソ以下の扱いを受けており、小スペースに押し込まれがちです。一点を基点にそのクソ以下の人達が集まる。で、タバコを吸う。そう吸うだけ。だから出会い系です。副作用ありのコミュニケーション補助ツールですよ!思い起こせばsuganuma氏と初めて話したのも、このスモーキングエリアこと愚民ゾーンでした。

で、話を戻してこのヒーター棒。ここでも案の定コミュニケーションってました。ここも「暖まる」だけですから、コミュニケーション生まれやすいですわ。この棒がすばらしく、コスト的にも機能的にもイイとは思いませんが、こういう風に考えると、サイコーな棒です。

やっぱ、オーラのある街でした。クラシックな街並みも飽きないものでした。ベランダの手摺りのアールヌーボー風なのが、全体を引き締めてた。

何よりも、集住の中庭に感動した。ストリートに対して閉じている建物達も、実は中庭を持っていたりする。ロンドンでは逆に道に対して、もしくは裏に庭を持っているけど、パリは逆ですね。使われる用途としても逆。

・パリの庭:「使う」タイプ。たまる場。セミプライベート。
・ロンドンの庭:「見る」タイプ。パブリック(裏庭はプライベート)
 *もちろん全部が全部そうなわけじゃないですが、、、。

どちらが良いとも言うところではないけど、自分的にはパリ派に一票。でも、ホントにコの違いは面白い。性格の差か、歴史の差か、、、。もしかしたら、インフラ(特に公園)の違いにあるのかもしれない。ちょっと強引かも知れないけど、パリの公園の多くは、どちらかというと「庭園型(見るタイプ)」。ロンドンの公園の多くは「公園型(使うタイプ」。どっちがどっちに影響を及ぼしてるか分からないけど、これがやっぱりあやしい、、、。つまりまとめると

・パリは「住」に「使う場(公園的)」を持つ
    「インフラ」に「見る場(庭園的)」を持つ。
・ロンドンは「住」に「見る場(庭園的)」を持つ
      「インフラ」に「使う場(公園的)」を持つ。

で、なぜ自分的にパリ派なのかというと、やっぱり住環境にセミパブリックな「たまる場」を持っていた方がコミュニケーション的によいと思うのです。もはや当たり前なことだけど。

ところで、日本はどうだろうと思った。でも、、、庭自体ねーし。いや、昔の住居で考えてみると、、、、塀があり、その中に庭を持つ。一見パリ派のようであるけど、ロンドン派な気もする。つーかどちらの要素も持ってる。庭的には「見る場(庭園的)」な要素を持つけど、そこは「たまりの場」にもなってる。それを可能にしているのが「縁側」ですな!!ほぉ〜。スゴイぞ縁側!!

人って、家に招くとなるとちょっと準備が必要。また、招かれるとなると身構えてしまったりする。やっぱ家の中に入るって言う行為は少し特別な感覚。で、こういったセミパブリックな空間だと、すんなりと行けちゃう。ってことで、仲のいい人から、そこまででもない人まで、コミュニケーションがとりやすくなる。

とまぁ、「住」という大きなくくりで較べたりしちゃったもんだから、少し矛盾などあるかも知れないですが、「住」には「たまりの場」となるセミパブリックな空間が、とても重要なのだと、再確認出来たのでした。そしてこの場は建物とまちの中間的なスペース、、、。

って、これじゃぁ、当たり前のことをタラタラ書いただけだわ、、、もっとイイことを思いついてるはずなんだけど、、、自分の思ったことを言葉にする能力の無さ、そしてその重要さに気づくのでした。

Maison La Roche-Jeanneretに行って参りました。Le Corbusier様でございます。つーか、ずっと「ラ・ロッシュ・ジャンヌレ邸」って言ってきたけど、正確に言うと「ラ・ロッシュ+ジャンヌレ邸」なのね。Galerie Taiseiのサイトで初めて知りました。PDFで色々見れます(コルもの)。

それはさておき、とんでもなかったです。見る前に、ここはスゴイっていう噂を聞いていたので、かなり期待して行ったのですが、全然期待を裏切らないモノでした。期待を裏切らないモノって相当スゴイってことです。道路から少し奥まったところに建ってて、外見は意外と普通。でも、ちょっとしたピロティーがすでに気持ちい。

何が凄かったって、これぞ「住」。家です家。人が住んでないから、生活感がない、、、と思いきや、逆にこの建築の凄さに気づくことができた。リビングルームとかでは、家具とかがほとんどないから「生活の豊かさ・気持ちよさ」みたいのを感じずらかったけど、その他のホールや廊下、踊り場などでそれをモノすごーく感じることができた!!気持ち良いんです。ふぁぁ〜ってなっちゃいます。ホールなどの吹き抜け部分とかリビングルームにおいて「気持ちよく」とかを感じるのは最低条件だけど、廊下とかおとり場とかで、これほど「快適さ」を味わえるとは、、、。むしろ、そういう部分にこそ「快適さ、豊かさ」を感じるのか?
エントランスホールの吹き抜けと開口との間の廊下なんて、もはや廊下って呼びたくないくらいサイコー。実際幅が広めで1750くらい。

それぞれのエレメントが絶妙に相互関係にあるのかな。

吹き抜け-廊下-踊り場-階段-外部(開口)

特にこいつらがポイントくさい。全体的に見ちゃうとこういう風に書けちゃうけど、実際の空間ではそれぞれが何通りにも組み合わさって、それを創り出している。例えば、

吹き抜け-廊下
階段-吹き抜け
吹き抜け-廊下-踊り場
   ・
   ・
   ・
などなど。

Centre Pompidouに行った。おなじみ名コンビRenzo PianoRichard Rodgers。見た目的にロジャースさんのパワーをイタク感じます。プログラムは斬新だったんだろうけど、このビジュアルはねーだろ〜。しかもこの適当な広場。こういうのやりたかったら、油田でも作ってればいいのに。あ〜キモイ。でも、あのチューブは通ってみたかったので、ちょっとワクワクで乗ってみたけど、どーってことない。チューブ汚れて曇っちゃってるし、外からだと「ビィー」って伸びてるけど、乗ると視線抜けないから普通の汚いエスカレーター。熱海のMOA美術館の方がよっぼどエスカレーター面白いよ(ただ怖い)。

で、私は彼らを「シムシティー専用アーキテクト」に任命したいと思います。特ににロジャース氏は「ハイテク工場地帯」及び「ランドマーク」部門部長ということで。

Jean NouvelさんのFoundation Cartierに行ってみた。すんごいガラスが立ってます。何かが消失するらしいんだけど、何が消失してるんやら分からない。ってことは消失してるのか?

一枚目のガラスを入り、チケットを買い中に入る。3層分くらいの展示スペース。この展示ブースの箱のでかいガラスサッシはスライド式で開閉するもよう。そのサッシは建物から張り出したガラス部分に収まるのだと思う。つっても、その収まる部分が収まってないんだけど、、、。で、そのサッシが開くと、前面ガラスの間にある外部と、裏手にある庭とが展示空間と一体化するらしい。それを味わってみたいなぁすごそう。新丸ビルのあれにはかなわないけどデカさでは(あれはもはやバカの領域)。

この展示部分だけ見てしまうと普通だけど、その両側の外部と見ると結構いい。その外部がまたシッポリしてて、素朴で雰囲気を醸し出しております。もしかすると、ワビ・サビに通じるモノを感じ取れたのかも知れない。まぁ微妙なランドスケープらしきモノもあったけど、、、。あと、建物から張り出さしたガラスも、重要なコンセプトのようだけど、ウザイ。

Arab World instituteに行った。Jean Nouvel設計。ぶっちゃけどんな施設なんだか分からずに行きました。だって、アラブ世界研究所って、、、すげー怪しい。街区の角に位置するこいつですが、アプローチの流れが面白かった。

広場→ゲートらしきもの→広場→建物

このゲートらしきものがポイント。実際なんのためなんだか知らないけど、なんかポンピドゥみたいに、微妙に広すぎる感じの広場1コじゃなくて、ゲートを置くだけで2コの広場ができるから、だいぶ雰囲気が違う。ここでは、そんなに「良い!」っていう風になってなかったけど、スケールをhumanな方向にもっていける技のひとつなんじゃ、、、などど思った。あと、外部イベントとかのときも、このゲートがあると便利かも(あるのかしらないけど)。写真は内側の広場から見たゲート。

内部はかなり微妙。微妙というか妙。サイバーでもないんだけど未来な感じ?世界観的にはFF7の魔晄炉的イメージとかぶる感覚(あれには全然かなわないけど)。まぁ、中途半端です。ちょっと不快感すら覚える。

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