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Guggenheim Bilbao
そう、こいつはまさに「広告建築」の最高峰に到達している。というのもメイン機能が「広告塔」だからだ。というか、こいつが持つ機能はそれしかない、、、と思ってしまうような内容。実際集客力はすごい。それについてのレポートJapan Foundationにあります。

到着。
川側からアプローチしたので、ground stairを上る、、、ひどい、、、足がおかしくなる。っていうのも、踏面の大きさが2歩分で、長いこの階段を繰り返し同じ動作をし続けると「あれ、オレ何やってんだろ?」みたいな感覚になってきて、気持ち悪かった、踏面は奇数歩だね。
まぁ、とにかくウニウニしてるわけですが、ホントーにっ実物はダセェね。写真で眺めてる方がよっぽど楽しいのでは、、、と思ってしまった。

内部に潜入し、チケットを購入。そして展示室をジョイントする川に面した大空間へ突入。つっても、もはや川なんて感じられないくらいH鋼がグチャグチャ出てる。先日行ったMuseum of fine arts で感じられた「なめらかで自然な移動・作品鑑賞」は、その不自然な、押しつけがましい空間が根絶。展示室を出るたびに強烈な空間に放り出され、いちいち疲れる。アート鑑賞どころではない。アート干渉(←ATOKやるなぁ)。そう、まさにそれだ。しかも、ウニウニした形態は展示にはほぼ役に立ってない。1作品だけカーブする壁を使ってるの(豊田市美術館にもある電光掲示板のを使った作品と同じアーティストだと思う。だれだっけ?)があったけど。

しかし、ここまでくると「美術館自体がアート」っていうのも考え物。いったんデカいネガティブ要素を感じてしまうと、もうなかなか良いところが見えてこない、、、。んー、あっ、たまにきれいなカーブとかあったっけなヌヌヌゥゥゥ、、、、ダメだぁ〜。出ません。チクショー!

まぁ、「美術館自体がアート」は良いけど、お互いインタラクティブな関係になんないとね〜。

これがまた意外と新鮮。そして良いと思った。

普通は駐車スペースは歩道と同じレベル。そのかわりフェンスとかで囲われたりしてる。でもこれは、レベルが道路と同じで、歩道が橋みたいになってる。いちいちフェンスとか、そういう境界を設けるんだったら、こっちの方がシンプルでいいなぁ。

高低差10m程あると思われる道路と道路に挟まれたこの敷地。ここを意地でも公園を使って繋げてます。上に上るので息あがっちゃった。でも、段々畑もとい段々公園って感じです。ちょっとしたこういう移動への配慮に感動。ただ、ちょっと目立ちすぎる用に思える。公園内でゆったりとくつろぐという感じがないように思えた。公園というより、エスプラネイドに近いのかもしれない。でも、両側から座れるようになっているベンチは、このこと及び、座ったときの眺めを考慮して造られているんだと勘ぐってみた。すばらしい!!

Museum of fine arts に行った。この美術館、全然チェックしてなかったけど良かったです。何にも覆われておらず、公園の端に「ボン」と建ってる元々あった美術館(1945)への増改築って感じで、簡単にいうと旧館を新館が半分くらい覆っています。

1.一方から見ると旧館
2.また一方から見ると新館
3.重なり合う部分は新館を通して旧館

ってな感じ。1は街、2は広場、3は公園or噴水広場に面する。エントランスは2方向で新館側と交わる部分(噴水広場)。どちらから入るかで、絶対中のイメージも変わると思う。自分は新館側から突入。奥に中庭(噴水広場)があるように感じて、気分は「新しい美術館に来た」っつー感覚。

新築部分に仮設展示があって、それを見た後いったんロビーに戻り、「重なり合う部分」に、、、。ようするに建築内部に建築があるってことだけど、外から見たディスプレイ的な感覚はなく、ホゲェ〜っと歩いていると、知らぬ間に旧館入りを果たしておりました。なめらか!旧館は近代絵画(?)っていうのかしら、キリスト系の絵とか騎士の絵とかが展示されていて、普段はこういう類の絵はすっ飛ばしてしまうんだけど、見てしまった、、。雰囲気にやられたのか?こういう作品はクラシックな展示空間がお似合いなのかも。しかしホントに不思議だ。なんで自然に見てしまったのか、、、かといって、思いっきりただクラシックな美術館だと、すっ飛ばし気味になってしまう。というか、そういう美術館に進んでいかないのか。ってことは、こういう美術館の構成って自分みたいな人間に新たな世界を与えてくれるってことか。フムフム。

旧館を一通り見終わると、公園に面した「重なり合う部分」の通路にだされ、新館側の展示へと繋がる。こりゃまたなめらか!すばらしいね。特に順路のないこの美術館ですが、なんのためらいもなく自然に気持ちよく見れた。美術館って、各展示室を結ぶ部分が重要なのだと思った。豊田市美術館ルイジアナ美術館のようにクソ絶妙に展示とPathが混ざり合ってるやつらは本当に凄いのだなぁっと再確認。こいつらは、新しい展示空間を発展させて創り出されたというより、展示を結ぶ空間を発展させていった結果出来たモノなのかもしれない。。。
写真は2FのPath、その地下部分(図書館)。図書館休みだった〜。クソー。気持ちよさそー!夜景を意識した照明がガァーってついてますね〜。しかしオープン時はどうやって入るんだ?地下はPhoto, film, Auditorium, Libraryって具合でした。

Bilbaoでは10階建てほどのFlatの群れが目立つ。しかも凄い高密度に思える。塊。遠目から見ると、絵的にはさまになってるけど、実際住んだり、あの群れの中にはいると、、、って考えると微妙な気がした。ので、いくつかの塊に行ってみた。しかーし、全然圧迫感ない。むしろ気持ちいいし綺麗。大体の群れは斜面にあるんだけど、そういう高低差を利用して、足下のランドスケープやってる。それが具体的にどんな手法で出来てるか、自分の中ではっきりしなかったけど、見習いたいです。

写真は特に高密度なという訳じゃないけど、斜面に建っているFlat群。大胆に芝生。かなり気持ちよく、そしてうまく芝生を使ってる。「川」のようなイメージで芝生を扱ってるように思えた。こういうやりかたもあるのねぇ。そーいやヨーロッパの国って芝多いよなぁ〜。ドーンってスペースがあったら間違いなくランドスケープデザインされてる。何で日本には芝があんまないのか、、、何でただ適当に仕上げちゃうのかしら。こんなに気持ちいいのに。って言っても今までやってきた課題で、ランドスケープの部分をかなり意識できてなかった事を反省。。。

ランドスケープ、パブリックな部分は気持ちいいことは気持ちいいんだけど、プライベートをガッツリガード、、、やっぱちょっと寂しい感じ。

まずは、Portugaleteに行きました。ここはかなり海に近い町で、モノスゲーのんびりとした雰囲気。海沿いの公園では、おじいさん達がたまって話してたり、孫を連れてベンチに座ってハーモニカ吹いてる。凄いな、、、。映画のワンシーンかって感じだよ。
そしてここにはこんなモノがあるのです。

なんて呼んだらいいか分からないけど、とりあえず「川渡るマシーン」です。ケーブルが大胆に町につっこんでます。このぶら下がってるヤツが両岸を往復しているわけです。真ん中に車6台(チャリも)、両サイドのブースに人が乗り込む。橋が造れないからこれっきゃないっすのね。内側からまちが発展していった証拠でしょうか。

次に向かったのが、山です。Trapagran駅から歩き、登山電車に乗る。車中ではおばさん達が勢いよくトーク。スペイン語を100%理解出来ないことを再確認し、上の村に到着。なんか違和感を感じる、、、小さい。家のスケール小さい。特にドアなんか1700〜1800くらい。もしかして、バスク人は小柄だったのか?そういえば、基本的にスペイン人そんなにでかくないなぁ。でもこれは異常に小さいなぁ。
階段の裏側はフェイク。粋な計らい。

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