改高架

Bastille Viaduct。これをPatrick Bergerが改修したモノ。実際高架の改修モノは初めて見たかも。Aveneu Daumesnilストリート沿いにビィーっと伸びるこの高架は、高架下に商業やオフィスを2層持ち、上はエスプラネイド。まず、GLから見える高架ファサードは完璧に統一。単調でつまらなそうな気もするけど、実際街とかなりフィットしててカッコイイ。木メインの意匠で高架の煉瓦とも良い感じにあってます。昔はどうなってたのか分からないけど、さほどイメージ変わらないんじゃないかなぁ。

で、わたくしは道に迷いつつ到着したので、端部からのアプローチでなく、途中から上に上った。昔のヨーロッパって感じのランドスケープで、かなりリニア感が強調されるタイプ。特に普通。ベンチはあるが、特にたまったりする場はほぼ皆無。

面白いと思ったのは、この高架は片側は道路に面し、逆は直で建物に面しているのだが、途中の部分からの遊歩道への階段がその面した建物の一部になっているってこと。建物の階段を完璧に共有してるってわけではないけど。で、気づいたのは道路の反対側の建物は昔の建物なんだけど、高架に面している方は、、、新しい感じのが多い。ってことは、この高架が改修されたときに一緒にこの辺が再開発っぽくなったのかな。あーん。だからベルジェ氏は道路に面する高架ファサードを古い感じにしたのかぁ〜。確かに、GLの歩道を歩いていても、違和感はなんもない。でも、この高架がなくて、片側古い建物、片側新しいの、、、だったら異様だもんね。スゲー!!高架をうまく使うことで、街のイメージ保ってる!!再開発はしちゃってるのに!!スゲースゲー!!!今理解できた。この凄さ。

また、もう一つのアプローチとして、街の公園が段々になり、高架に繋がっているところもあった。

もう1コ面白いの。この高架は駅から繋がってなくて、ホントに高架の一部を切り取って使われてるんだけど、一端はパッサリ切られてて微妙なんだけど、逆側は街にそのままレベル差なしに繋がってる。普通に切ったら繋がるわけないんだけど、おそらく途中から高架の向きを変えてるんだと思う。高架上を歩いていくと、建物の間を通ったりして、広場にでて、いつの間にか街。つまり高台の方につっこんでるってこと。この高台の方がら高架にアプローチすると、ただ路地に入った感覚で、いつの間にか高架上にいる。こりゃいいね。

でも、はじめはちょっと、この改修に違和感を感じていた。っていうのも、なんのためなんだか分からなかったから(さっき言ったことに気づいていなかったからそう思っただけ)。だって、ここ通らなくてもいいじゃん。片側パッツリ切れちゃってるし。でも、実際歩道って目的地を結ぶだけのモノではなくて、そこに生活を豊かにするような演出さえあれば良いのだ!!ってそのときは無理矢理納得した。今、さっき言った凄さに気づいて思うのは、それだけではやっぱりダメってこと。それももちろん重要。「今日はどの道で行こうかな」とか「この道気持ちいい〜」とかないと、まちじゃなくなる。だから、どちらも忘れちゃならないことってこと。ちなみに、使っている人も多かったです。

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