城下町の実態

Castelo de Sao Jorgeに行く途中の街並み。斜面に立ち並ぶ住居。建物に囲われた石畳の細い道を歩いていると、たまに開けてリスボンの街が広がる。そこから建物の屋上に橋が渡されたり、また、建物と建物の間に、プライベートなリスボンを見渡せるテラスへ続く階段があったり、とてもワクワクする。うらやましいぃ〜。

城に近づくと、より道は細くなって、ますます雰囲気が出てきたぁー。窓付近の外壁から2本の棒がでて、そこに滑車が付いてロープが張られてる。物干しロープ!ポルトガルじゃメジャーなシステム見たい。
また、新しい目の家もあったが(下の右の写真)、通路の幅などのスケールが街にとけ込んでる。ちょっと奥まったエントランスで2階に上って右奥の光が気になる。なんとも楽しげ。

ドアの下の方にくっついてるちっこいドアは何かしら。猫とか入んない用?また、エントランス付近の壁に埋め込まれた緑の皿。はじめは「灰皿?」とか思ってたけど、そこにぶら下がってる緑のロープと棒で、これも物干しシステムだと分かった。おもしれぇ〜。

城に入り下を見下ろすと、高密度に入り組んだ街があらわに、、、。これが面白い!実際の街からは見えない部分が見える。プライベートな中庭(こんな観光スポットから見えすぎ)。それは住居で囲まれた内側の屋上にあり、いくつもの住戸のそれが接し合っていた。境界はかなり薄く、1つのコミュニティーの様。すんげー良い!実際入れてないからあれですが、パリでのセミパブリックスペースとはまた違う、、、。っていうもの、なんの規則性もなく、自然に集まり、1つを形成している、、、すごく自然!メチャクチャ楽しそう。そして隣人との心地よい繋がり方、関係がはっきりと想像できた。

パブリック(外)→プライベート(内)→セミプライベート(外)

プライベートなスペースをくぐってからのセミプライベートなスペースは、普通のの共有スペースとは、違ったモノになると思う。よりプライベートに近い、濃い共有を得れる気がする。かといって、実際のプライベートを犯してしまうようなモノにはならない。一旦プライベートスペースを通過するというのがポイントだから。

前に新潟のトリエンナーレ2003で、どっかの女子大かなんかのインスタレーションの敷地を思い出した。そこは道路と直結しているような敷地だったので、また違うが、その街のもつポテンシャルから出るこういうエリアはそこに住む人達を繋ぎ続ける、1つの大きな要素なんじゃねーの〜、って思ったりした。

その土地・歴史に見合った、そこから湧き出るような、こういうスペースを作れるといいなぁ〜。

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