サンドイッチ食いながら、ふと思った。住宅。特に集住で個の顔を出すところ。これをずーっと考えてきたんだけど、結局それを出す出さないは住む人次第か、そうでないのか。そこをうまく「出したくなるようなところ」にしなきゃいけないんだよなぁ。

セラミックセンターとなりの焦げ茶の集住は大きなバルコニーを持ってる。よくある一面バルコニーで覆われた集住。やっぱ、そこをうまく使ってる人とそうでない人がいて、使われてるところの方が見てて気持ちいい。ただのバルコニーになっちゃってるところは寂しい。無です。それが多いほど、全体的にバルコニーの塊。ん〜。

バルコニーって使う人にとっちゃ良いところなのに、使わない人だと、まったくもって使われない。その一戸を見ると面白いくらい。室内はモノがあって、生活感があってなのに、そこだけ無。外だから?どういうポジションなのかなぁ。外にダイレクトに面しすぎなのか。それとも中と外の微妙な空間になっちゃってるのか。

使ってる人はそこら辺を割れきれる人なのか。

つーか、このタイプのバルコニーに潜在能力なさすぎなだけ?一般的なプランのバルコニーって申し訳なく付いてる。くっつき方だけで変わりそう。もはや、一戸に一つのバルコニーいらねーんじゃねーくさい。だったらその分前にも言った、コミュニティーエリアを作った方がいいわ。

Jo CoenenさんのMaastricht Kantoorgebouw。商工会議所・住宅局という機能らしい。川沿いに建ってる。川の土手斜面を意識したのか、斜めったスラブが伸びてる。って思いながら近寄ると、川に土手ねーし。段々になって、ちょこっとベンチが付いてる。微妙。でもベンチ可愛かった。この斜めスラブが、もうちょっとアクティビティを生むように作られてたら良かったんだろうなぁ〜。つーか、なんでここまでこの形態思いついておいて、これ止まりなんだろ。不思議。

中はカーディラーみたいな感じのロビーでした。どこら辺でカーディラーショップを感じたんだろう、、、。気になる。スケールかもしくは外に対する開き方か、、、それともそっから見える前面道路か、、、。つーか、川沿いに建ってて、川の方閉じてるんだろう。なんか当たり前のことをやられるのもつまらないけど、逆にそれに反すると「不自然さ」だったり「気持ち悪さ」になる場合もある。ましては逆側が普通の道路だけに、、、。素直さも重要。それをやるんだったら、それをも超える「何か」が欲しいところ。あっ、それがあの土手風斜めスラブか、、、。超えられてねぇ〜。

デザイン系の専門学校。設計者はWiel Arets。いきなり広がるバカでかい広場に、集住と繋がりながら面してる。大きく分けて広場を挟むように2棟に別れていて、集住と連なる方がStudio棟(ピロティがある方)。そして逆サイドとはブリッジで繋がってる。
ピロティがあるところにエントランスがあると思いきやない。「常識」となっているところをちょっと変えるだけで、違和感だったり、新鮮だったり、イライラしたりするわけですな。で、こっちから部外者は入れなくて、メインエントランスは逆サイド。こちらの棟は増築なのかな?

メインから入ると、事務室・講義室・図書スペース・ラウンジ・展示スペース等。でも、Studio棟とブリッジで繋がるって、めんどくさそうと思ったけど、中心となる位置にラウンジがあるから、なんとなく良いのかも。あと、縦動線やブリッジなどのPathが退屈にならないような工夫がたくさんあった。というか、そのためだけにやってるな訳じゃないと思うけど。縦動線がスロープになっていて、階段教室・図書スペース・ラウンジがスキップになってる。吹き抜けトップライトが良い感じにある。これだけで、スロープがダルイ空間になってない。フムフム。ブリッジなんか素晴らしく綺麗。でも、毎日のように過ごすとあきるのかなぁ。

外観からは想像出来ないくらい、綺麗で楽しい空間が出来てた。光っていう外の要素をすごく意識していて、よかったんだけど、欲を言えばそれだけじゃもったいないなぁ〜って思った。こういう外見にしちゃうと、この広場がよりだだっぴろーぃ感じになっちゃって、もったいない。

オランダに入り、一発目はMaastrichtです。位置的に東京でいう町田って感じ(まち的には全然違います)。

朝起きると、何やら外が騒がしい。もの凄い人がいる。ロビーに降りて、飯食って、出発しようとすると、試験監督らしいおっちゃんに「もうテスト始まるぞ!急げ」みたいに言われた。ただの旅行者です。聞いてみるとどうやら、このホテルにくっついてる体育館みたいなところで、大学のテストが行われるらしい。エントランス→ロビー→バー→体育館。初めて見たこういうの。リゾート地か。

地図を見る限り、中心まで歩いて行けそうなので歩いて向かう。昨日は夜だったので何も見えなかったけど、もの凄くキレイ。歩道とチャリ道(原付も)が完璧に別れてる。うねうねしてて、繋がったり別れたり。自分がどっちにいるんだかわかんなくなる。教会もひと味違う。

しばらくすると徐々に街になってきた。そしてデザイン系の専門学校に到着。メチャクチャ広い広場に、集住と合体しつつ面してた。学校系なら入っていいかなぁ〜、と思いつつ潜入調査。いきなり受付のおじさんと目が合っちゃったから、とりあえず、許可申請。そしたら、指を指して「そこまでなら良いよ」っていわれた。けど、どこまでか明確ではないので、それなりに見学させてもらった。外観の割に中は気持ちよろしい空間でした。

お次のスポット目指して歩き始める。ちょっと路地にはいると良い感じの世界が。そんでさらに教会の鐘の音が聞こえる。ヨーロッパだ。少し歩くとマーケットに出会った。手が寒かったから手袋購入。あと、靴下。つーかホントに靴下のクオリティー高い!3足500円みたいなヤツがものすごいハイクオリティーで山積みになってました。興奮。まだ旅の序盤だから我慢したけど2セット購入。

 

Rem KoolhaasさんのCongrexpoに行った。まず、このLilleというまち、フランスの高速列車の中継点として、絶妙なポジションらしく、再開発されることに。そのMaster PlanerもRem。ついでにCongrexpoも。で、こいつの主な機能は展示ホール・会議室・コンサートホール等。
駅からこの建物へ向かうと、街が徐々にというか「カクカク」と変わっていく。これがまた微妙だった。やっちまった雰囲気のする再開発な臭いがする。で、このゴリっと再開発地区の一画にドーン建っています。特に外観からはオーラが感じられないけど、、、中ではちょうどアパレル関係のエキスポをやってましたので、ワイワイしてた。

異常に波板に挑戦していたのでしょうか、スゴイ多様しています。これって、テクスチャ的にもコスト的にも設備的にも良いのかも知れないけど、やっぱ汚い気が、、、。これは黄ばんじゃってるのかなぁ。それともわざと?そういう加工なのか?まぁ、この黄ばみはセーフかも(?)だけど、そうじゃなくて、蜘蛛の巣やらホコリやらがなんともイタイ。青木淳氏の雪のまちみらい館でもそうだった。出来たときはキレイなんだろうけど、、、。あと、この素材の時、サッシというか納めるところは発泡材使うのね。(ちなみに「雪のまちみらい館」は青木淳氏のOfficial Siteだとsnow foundationってな名前になってるんだけど、何故?なんかキモイ)

これはParisの北駅のホーム。皆さん時刻表を見ながら、まだかまだかと自分の電車を待っています。で、人が固まってる場所が点々とあることに気づいた。なんだろぅと思い近づくと、ヒーター棒に皆さんまとわりついていました。ほぉ〜、こんなのがあるんだぁ。面白い国だわ。

でも、ここでふとよぎったのが灰皿。似てる。一点に集中して人が集まるシーン。sa-sa氏とよく話していたのですが、タバコってスゴイ利点がある。それは「出会い」です。出会い系です。というのも皆さんご存じのように、昨今、喫煙者はクソ以下の扱いを受けており、小スペースに押し込まれがちです。一点を基点にそのクソ以下の人達が集まる。で、タバコを吸う。そう吸うだけ。だから出会い系です。副作用ありのコミュニケーション補助ツールですよ!思い起こせばsuganuma氏と初めて話したのも、このスモーキングエリアこと愚民ゾーンでした。

で、話を戻してこのヒーター棒。ここでも案の定コミュニケーションってました。ここも「暖まる」だけですから、コミュニケーション生まれやすいですわ。この棒がすばらしく、コスト的にも機能的にもイイとは思いませんが、こういう風に考えると、サイコーな棒です。

CATEGORIES

RECENT ENTRIES

RECENT COMMENTS